「火が苦手なんだろ!? さっさとどっかに行けよ!」



“くれない様”は顔をしかめた。

だけど、前回庵主さんが火を見せた時のような反応より、かなり薄い反応に感じた。



「……えっ?」
と、私と駿翔くんは顔を見合わす。



「あはっ」
と、“くれない様”が笑った。




「あはははっ!! 言ったじゃない、同じようにはいかないのよって!!」





私はその時。

自分の命の終わりを感じた。