『直系ってどういうことかって調べてみたんだ』

「うん」

『血の繋がりがさ、直接繋がってるってことじゃん? その系統が直系ってことなんだって』

「それは何となく理解出来てる気がする」



私も頭の中を整頓しつつ、駿翔くんの言葉を待つ。



『でもそれって、父親から子どもへ親子関係の直接の繋がりの連続のことなんだって』

「そうなんだ?」

『黛 夕子の子孫が存在しないとしても、黛 夕子のきょうだいが存在するなら、直系じゃなくても黛家の子孫になるんだよ』

「あっ……!」



そうか。

確かに、そう言われればそうだ。



「黛 夕子にきょうだいっていたのかな?」



明るい声で問う私に、駿翔くんは比較的落ち着いた声で、
『いや、それは知らない……。ごめん』
と、返事した。




「だよね」と言いつつ、私達はどちらともなく笑ってしまった。



『だけど、気になるよな』

「ん?」

『米子さんの反応。黛 夕子の最期は、焼死って確かに書いてあったけれど、何か違うみたいな反応だったってことだろ?』