笹川のおばあちゃんが住んでいたのは、川のそばだった。 雑木林に近い。 光くんは、自治会館の近所。 だいたい村の中心部にある。 そして。 原西のおじさん。 私の家の、三軒隣に住んでいる……。 (待って……) 自分の考えたことにゾッとして。 全身に鳥肌が立った。 (近づいてきている……) 雑木林の中の祠から。 私の家に向かって。 殺人が起きているんだ……!! “くれない様”は。 私に迫ってきている。 確実に。