哀の家なんていつぶりだろう?


多分小学生とかそのくらいだと思うんだけど……まぁいっか!!


インターホンを押して、応答を待った。


『は〜い!!あっ、紫乃ちゃん!?ちょっとまっててね〜!』


「はい!!」


元気で明るい哀のお母さんがドアを勢いよく開け、大きな音が鳴った。


走ってきたのかちょっと息切れしていて、走ってこなくても良かったのに、と思う。


「いらっしゃい紫乃ちゃん!!今哀は買い物に行ってるから安心してね」


「ありがとうございますっ……!!」


ぺこりとお辞儀をしたらふふふと笑われた。