「な、何笑ってるの?」



「だって、だってさ……紫乃の歩き方が……」



笑いながら肩をぷるぷると震わせているのが、私を恥ずかしさに追い込んだ。


「気づいてたんなら早く言ってよ!!」


「変な歩き方を大勢に晒したいと思ったから言わなかったけど、耐えられなかった」




「最低!!」




確かに周りからの視線は少し感じていたけど、まさかそんなに変だったとか恥ずかしすぎるっ……!!



「絶対バレるわけじゃないし、これ以上気にすんなって」



バレるかもだから気にしてるのに……!