それに気づかずに平然としているから、何となく行けそうって思った。



だけど心配なのは変わらない。




「哀、制服着た状態で二人で買い物してたら同級生にバレるかもだよ……!?」




「ここら辺にそんな近いやつ居ないだろ。大丈夫」



まぁそれなら大丈夫か……ってすぐには行けない。



歩き始めてからも、周りをチラチラ見回して歩いた。



もし誰かが見ていたら大惨事になるから、細心の注意を払って……。



「……ぶはっ」



そうやって周りを見ていた動きがよっぽどおかしかったんだろう、哀が隣で吹き出した。



くっくっくっ、と口元を抑えながら笑いをこらえている。