ため息が出そうになった次は、イライラが募る。



いっつも私ばっかりいじられて、遊ばれて。



そろそろ仕返しがしたい。



口には触れない。



だけど哀にそれくらいの衝撃を与えられるくらい、ドキドキさせることをしたいっ……!!



「哀」



私に背を向けて笑っていた哀の肩をツンツンとつついた。



その振り向いた哀の頬に、私は顔を近づけて軽く触れた。



「……し、の?」



哀の混乱した声で我に返った。



仕返しだからってなんて大胆なことを……!