「寧音くんってあんな性格だったんだね!なんかギャップって感じしていいかも」



あ……そっか。



話を聞いていたんだったら、寧音くんの素の性格がバレたってこと。



寧音くん、バレちゃったけど……いやそれよりも体調大丈夫なのかな?



保健室のベッドに乗せて熱を測ると、38度。



こんなに熱がある中、よくあんな平然とした顔をできていたなと思った。



「安達くんのことはもう大丈夫だからみんな戻っていいよ」



養護教諭の先生に大丈夫だって言われたから出たけど、変わらず心配。



「紫乃、もうあいつと関わるな」



「え、なんで?」



関わるなってどうして?