「そういえば紫乃さ、船瀬と付き合ってんの?」



ペットボトルに入ったお水を飲んでいた時に、何故か付き合っているか聞かれてお水を吹き出しかけた。



だって予想外な質問だったし、付き合ってるように見えていたのかと驚いたから。



紫乃って呼ばれたこともそう。



「げほっ、げほっ!!付き合ってる、わけないじゃんっ……!!」



水が気管に入って思いっきりむせた。



むせながら紡ぐ言葉はめちゃくちゃ聞こえずらいと思う。



でもそれは寧音くんには伝わったらしい。