朝のあの顔とは打って変わって、天使みたいなスマイルを向けてくるのが心臓に悪い。



そして嘘っぽい笑顔に騙されている女の子たちからは、相変わらず痛い視線。



「じゃあ行こうか」



「う、うんっ」



講堂につき、私は何を食べるか選んでいた。



ただ今日はあまりお腹が減っていないからなぁ……。



サンドイッチかパンだけでいいかな。



「じゃあ僕は焼きそばパンにします。佐々木さんは?」




薄っぺらい嘘の笑顔がすごーく気になる。



それに佐々木さんって……さっきまで私のこと子猫って呼んでたじゃんか。