「紫乃ー!ご飯食べよ〜」



「今日学食だから講堂行っていい?」



「あっ、じゃあ哀くんも誘って行こうよ」



「いいね」



授業終わりの騒がしい教室で話す私たち。



ぐっとサインをドヤ顔でこなし、哀の席へ行った。



……だけど女の子が沢山群がってて誘えそうになかった。



「哀くん一緒に食べようよ」



「は?無理」



不機嫌そうに頬杖をついて居るだけなのに、イケメンだからか様になっている。



どこかの王様みたいな態度だけど、女の子は全く怯まずにアピールを続ける。