にょーん、とほっぺを伸ばされてまともに話せない。



観念してもう言おう。



「話せ」



「分かったから!はなひてぇ……」



「ん」



手鏡を出してほっぺを見たら、思った通り真っ赤。



ヒリヒリする!



哀め……!



「そんで、何の話してた?」



「大したことじゃないけど、今朝に会った寧音くんの話だよ!」



「……は?」



寧音くんの話してただけなのになんで気になるのか。



というか……寧音くんの名前を聞いた瞬間、声が低くなった気がしたんだけど?