電車から降りたらまた学校までの道を歩く。



その時だって車道側、歩幅は合わせてくれて、しかも私が転けそうになったらすぐ受け止めてくれる。



こんだけ優しくて顔も良くて、女の子にもモテるんだから少しは愛想良くしたらいいのに。



ずっとそれは胸に引っかかっていて気になっている。



もっともっと女の子とかに優しく、笑っていたらいいのになーって。



「紫乃さ、俺の部屋入ってくんのやめてくれない?」



「だってあれは頼まれたから……!!そんなに中は見てないよっ!」



これはちょっと嘘になっちゃうけど。



でもあれ以外はほぼ見てない。