写真の中に映っていた女の子が気になって仕方がなく、4人で食卓を囲んでいた時もその事を考えていた。



もしあの女の子が中学生の時に居たとしたら、哀はその子が好きなんだろうか。



それは少しひっかかるな。



少しショックを受ける私に自分でも驚いた。



「……ちゃん」



なんて私がモヤモヤして……。



「紫乃ちゃん!!」



「わわっ」



「大丈夫?」



ボーッとしていたから、美咲さんの私を呼ぶ声が聞こえてなかった。



私の隣にいる哀が私の顔を覗き込んできた。



その行動にさっきの女の子が浮かんで、少し気が引けた。