「ねぇ哀……」


「ん?」


私が哀の方を振り向いた時、哀も同時に私に顔を寄せてきた。


至近距離に顔があって少しだけドキッと胸が鳴った。


哀はこんな感じでクールだけど、顔が整いすぎている。


どうしよう、ここから動けない。



何故か哀も固まってて、徐々に赤くなって言ってる。



というかなんで哀も離れないのっ……!?



ばくばくと心臓を鳴らしていたらドアが開く音がした。


「ただいまっ!!遅くなってごめんね~!!」


「っ!!」


私たちは美咲さんの声で勢いよく離れた。



ひゃあー、びっくりしたぁ……。



ばっと離れて私たちは距離をとる。



さっきみたいなことがこれからも当たり前に起こるとしたら……し、心臓が持たないかもしれない。