哀が甘い声で耳元で囁く。



「紫乃がここに居ることが幸せだ。好き、大好き。紫乃が足りない」



「待ってっ……」



私が勢いよく哀を押した。


すると、気がついた時には体のバランスが崩れていっていて、勢いよく私たちはソファから転げ落ちてしまった。



バターンっと二人で床に倒れ込んだ。



抱きしめる手はまだ緩まない。



そのまま私を強く抱き締めて、私の顔にもう一度重ねる。



もっと甘い、深くてとろけるようなキスだ。



苦しいけど、それが愛を感じられて嬉しかった。


深夜三時、私は彼の溺愛度を知りました---。