「紫乃ちゃーん!お手伝い今から出来るかなー?」


「うえっ!?」


1階から聞こえてきた美咲さんの声にびっくりして時間を見たら、いつの間にか6時頃。


絵を描くのに夢中で時間を忘れていた。


「今行きまーす!!」


思いっきり叫んだら、丁度スマホが鳴った。


送ってきたのは哀で、その内容は。


『お前叫びすぎて俺の部屋まで届いてんだよ。少しは静かにできない?』


『そんなに叫んでない!』


『叫んでたから言ってる』


スポスポ鳴って哀からの嫌味なメッセージが届く。


そんなに大声出してないのに!!


1階へ駆け下りてキッチンに行くと、既に美咲さんがご飯の準備を始めている。