ドアのノック音が部屋に響いた。



「はい」

「紫乃、今何してる?」

「絵描いてる」



あまり取り組めていなかった有償依頼の絵を、私は一人黙々と描き続けていた。



その時に哀が部屋にやって来た。



もっていたペンを机の上に置いて、ドアノブを捻ってドアを開けた。



全身部屋着でラフな格好をしていても、顔がイケメンなのには変わりがないからやっぱりかっこいいな。