そりゃあ可愛い桜さんが目の前にいるんだから、私だって自信をどんどん無くして行ってるよ。



本当は色んな人に言いたくない。



好きだなんて哀に知られたら、私はこれ以上一緒に暮らせないし距離が空いてしまう。



それは嫌だ。



両思いになりたいけど、それ以上に今の関係が好きだから壊したくない。



私は両手でスカートをギュッと握って、意を決して口を開く。



「桜さんはめちゃめちゃ可愛い。正直自信が無くなって行ってるよ。だけど私も哀のことが好きなの」



こうやって私に強く言うことができるんだ。



きっと私より、メンタルも強いと思う。