私たちの返答に満足が行かなかったのか、桜さんが頬をふくらませる。



「えー、二人が付き合ったら私と哀も付き合えてラッキーなのになぁ……。だって紫乃ちゃんはただの幼馴染じゃん」



「二人が付き合ったところで桜とは付き合わない」



「私の事好きじゃないの!?」



二人の掛け合いを聞くだけで胸が痛む。



チクチクとした痛みが少しずつ強くなってきて、思わず私はトイレに逃げ込もうとした。



「お腹痛くなってきちゃった。ちょっとごめんね」



すぐにトイレに駆け込んでしゃがみこんだ。