「紫乃お菓子食う?」



「……食べる」



「え、桜、お菓子制限してるから食べれるの羨まし〜」



自分の頬に人差し指を当てて、羨ましいという目で見つめてくる桜さんが可愛すぎて自信を失う。



しかも桜さんがお菓子を制限してるって言ったことで、私は少し食べるのが気まずい。



これだけ可愛い桜さんが制限していて、もっと努力しないといけない私が制限してない。



自分が恥ずかしく思ってしまう。



「しーちゃん、あーん」



「へ、へっ」



哀が出してきたケーキを一口、立花くんが自分のスプーンであーんとしてきた。



立花くんのスプーンなのも気になるし、何よりこのふたりの前ではできない……!