でも、もうここまで勘づかれてしまってるんだったら仕方がない。



「わ、私は哀のことが好きって最近気づいて……。で、でも嫉妬とかはしないっ……」



「嘘。さっきから嫉妬してるっていう目、してたよ」



口角を少しあげていじわるに笑う立花くんが、とっても様になっていて無性にドキドキしてしまう。



「桜さんは可愛いけど嫉妬じゃない……！聞きたかったのはもうこれだけ！？」



「あははっ。まぁね。よかった、好きになる前に聞けて」



「え？なんて？」



「ないしょ！」



最後の方は少し風の音でかき消されてしまって、あまりよく聞き取れなかった。