そして私の手首を掴んで、私も立ち上がらされた。



えっ、なんで!?



と思っていたのもつかの間、二人に向かって笑いかけた立花くん。



「ごめん。1回しーちゃんと話してくる」



「わっ!立花くん!」



そのまま手を引かれて外に連れ出される。



適当に自分の靴を履いたから、かかとの部分がへこんでいて気持ち悪い。



一度手を離してもらって、私は靴をしっかりと履いた。



「ふう。それでどうかした?」



落ち着いたところで用件を聞く。



私を連れ出した理由も、家にやってきた理由すら知らないから。