アイドル並みに可愛い桜さんを前に、ガチガチに固まって緊張する私の背中を、ぽんぽんと立花くんが叩いてくれた。



すると緊張がすこしほぐれたきがして、背筋をピシッと伸ばすことが出来た。



もちろん2人が仲良さげに話すところを見たら落ち込んじゃって、段々俯いて言っちゃうけど、その度に立花くんは私を元気づけてくれる。



「ありがとう、立花くん」



「いーえ。それよりさ、聞きたいことがあるんだけど」



「聞きたいこと?」



二人で話す哀と桜さんを無視して、立花くんが立ち上がる。