寧音くんは直接的な言葉を言われてる。



私はクラスメイトの女の子の反感を自分で買ったくせに、みんなの視線で落ち込んでいる。



自分の耳に、自分に対しての否定的な言葉が入ってくると思うと、なんでもない顔をしている寧音くんがキラキラして見える。



なんでもないどころじゃなく、光栄なことだからとか言ってるのもすごい。



私ならそれだけで落ち込んじゃうよ。



「ふふ。寧音くんはすごいね。でも無理はしないで」



「当たり前。あー……、でも無理してる時は紫乃に甘える」



「そ、それはやめて……」



やめてと言ったけど、寧音くんの甘える姿を想像しても思いつかなくて、少し気になるという好奇心が出てきた。