すぐにドアを閉めて隣の部屋に勢いよく入った。


「びっくりしたぁ……」


ドアに体を預けて座り込む。


さっきの哀と同じことしちゃったよ~……!!


真っ白なフローリングを見つめて私は独り言を呟き続けた。


「哀の隣なんて無理だよ。私なんて普通だし女の子にバレたら怒られるし、料理もできないのに……!!」


同居なんてやってられないよっ!!


いつの間にか赤くなっていた頬を両手で抑えて、現実から逃げるように目を閉じた。