あの大きな音も、一人の時の不安さも、突然来る大雨も。



全て怖くて体が自然と震えていた。



「う、やだっ……誰か助けて」



この家に落ちるなんて誰からも言われてないのに、落ちるかもしれない不安が迫ってくる。



その間も何度かゴロゴロと鳴って、たまに落ちる。



その度叫んでいたら、哀が階段を登ってくる音が聞こえた。



ガチャっとドアが開くと、ものすごく焦った表情をする哀がいた。



「大丈夫かっ!?」



大きな音を鳴らす雷に気づいて、すぐに来てくれた哀がいつも以上に輝いて見える。



哀が来てくれたことに安心してじわっと涙が滲んだ。