哀くらい身長が高ければ、余裕ですぐに洗濯物を取り入れることが出来そうっ……。



羨ましい……。



ポタっ。



「冷たっ」



立ち上がろうとした時に、私の顔に冷たい水が落ちてきた。



水、というか雨だけど。



「わああっ」



こんなに早く雨が降ってくるなんて!



屋根が無いベランダに、洗濯物は半分くらい残っている。



見間違いであって欲しいんだけど、雷雲っぽいのも近くまで来てるっ!!



や、やだっ、雷だけはやだぁっ……!



心の中で叫びながらも、出来るだけ早くハンガーを持ってカゴに入れる。