というかいい加減、『しーちゃん』、なんて呼び方やめて欲しい。



紫乃はそこまで気にしてる訳じゃないだろうけど、俺からしたら気になって仕方がない。



すると結央が紫乃に手を伸ばし、頭をポンと撫でた。



……またかよ。



結央の近い距離が俺の心にモヤをかける。



安達とかもそうだけど、結央は特に距離が近くて独占欲が強まる気がする。



いくら幼馴染だからって、紫乃に触れる結央に嫉妬くらいしてしまう。



そしてその時、紫乃の顔が少し赤いことに気がつく。



乗せられた手を振り払おうとしながらも、頬を少し赤めて照れている紫乃。