雑誌とかで見たことがあるとかなんとか。



すると距離感が近い結央が、どんどん紫乃に近づいていくことに気がついた。



流石に止めようと思って話を止める。



笑って軽く謝って、また俺を空気のように無視して紫乃と話し始める。



あぁ、もう頭を抱えたくなる。



いくら親同士の仲がいい結央でも、紫乃のそばで話すのが嫌だ。



紫乃は俺だけのものじゃないって分かってるのに。



だってさっき紫乃の頬にキスしたら、少し動揺しただけで元に戻ったんだぞ。



そんなの俺に勝ち目なんかないってわかるに決まってる。



だけどこの身勝手な独占欲を、どうにかして止めたいのに、止められないままだった。