振り返るとパーカーを着た立花結央が立っていた。



こいつは顔だけ良くて性格がほんと悪い。



特に女癖。



顔で女を釣って性格で弄び、少し付き合ったら別れようと言う。



こんなの普通なら嫌だろうに、女は少し付き合えただけでラッキーと思うのだ。



多分紫乃のこともからかうつもりだろう。



というか俺が紫乃のことを話していたとはいえ、俺の隣にいる女が紫乃だってすぐ判断して、変なあだ名付けやがった。



なんだよ『しーちゃん』って。



紫乃も困惑しながら結央と話してるから早く気づいて欲しい。



2人が話すのを近くで黙って見る。



会話を聞いていたら、紫乃が結央のことを知っていることがわかった。