家に帰っても紫乃がいるから休息の時間が無い。



前みたいに部屋に勝手に来るかもしれないし、1階へ降りた時に出くわすかもしれない。



本当に今日、どうしよう。



思考を巡らせ家に帰宅すると、紫乃が先に帰っていた。



最悪だ、会ってしまった。



知らないフリをして洗面所へ行き、そのまま部屋に行こうと思った時、紫乃の様子がおかしいことに気がついた。



何かと思い近づくと、リビングの机に置かれた紙を見ているようだった。



紙の内容を見るために横から覗くと、母さんからの置き手紙であることに気がついた。



だけど、その内容は二人で過ごしてね、という。