何かと思って話を聞くと、どうやら安達が倒れたらしい。



それで一人では運べないから誰かを呼ぼうと走ったらしい。



「分かった。俺が運ぶから紫乃はもういいよ」



と言ったものの、安達は見た目によらず意外と重くてめんどくさい。



なんでこいつを運ばないと行けないんだ。



でもまぁ、紫乃の頼みだし仕方がないか。



こんなに紫乃に骨抜きにされてるとか、俺も重症なのかもしれない。



♡♡



紫乃に、頬だけどキスされた。



それが気になりすぎて、五限目と六限目は全く勉強が頭に入らなかった。



自分からしたくせに1番動揺していた紫乃が、信じられないくらい真っ赤になっていただろう自分が。



もう穴があったら入りたいっていう状態だった。