「おい、お前待てよ」



哀が寧音くんの服を掴んで、やっと止まってくれる。



「手を繋ぐのはやめてください!繋ぐならほかの女の子に!」



「……俺は紫乃じゃないと手繋がねぇけど?他の女なんて興味無い」



「きゃああっ!寧音くん、そろそろ黙ってー!」



素が出てしまってるし、冗談どころじゃないことを良くも平然と!




上部の面が他の人にすぐバレちゃいそうで、ヒヤリとした。



「ちょっと紫乃たち!何で私と立花様を置いて行ってるの!?」



「立花様!?」



置いて行ったのは申し訳ないけど、それより理子の言う立花様が気になるんだけどっ……!