理子も突然近づいてきた立花くんに、顔を真っ赤にさせたまま固まっている。



「しーちゃん、この子名前は?」



「えっと、田村理子って言います」



「ふーん……じゃあ理子ちゃんだね!俺は立花結央、一応これでもモデルやってます!よろしく」



固まっている理子に追い打ちをかけるかのように手を取って、私のように握手をする。



「あわわっ」



いつもの私みたいに理子が混乱していて、なんだか新鮮で笑った。



真っ赤で湯気が出そうになっている理子を見て、もしかしてファンだったのかも、と密かに口角を上げた。