スタイルが良くて、そして少し長めな金髪はサラサラ。



俯いているから顔が分からないけど、私は彼が誰なのか分かった。



……立花結央くんだっ!



風が吹いて彼の前髪が揺れ、顔が見える。



理子が顔を見た瞬間に少し声を上げたのがわかった。



「わっ、超イケメン!……ってあれ、立花結央くんじゃん!」



理子も立花くんを知っているらしい。



「ちっ、あいつ最近学校来てなかったのになんで来たんだよ」



哀が不満そうに文句を垂れていた時に、立花くんと目が合った私は気づいた。



立花くんが満面の笑みでこちらに近づいていることに。