いつも理子は居ないけど、今日はたまたま前を歩いていた。



というか隣に寧音くんがいるような気がするんだけど……気のせいだよねっ……?



「理子おはよう!」



「おはよう紫乃~!」


「あ!子猫ちゃ……佐々木さん、おはようございます」



うぅ……やっぱり気のせいじゃなかった!



しかもこんなところで子猫ちゃんって言いそうになってる……!




寧音くんがいつもの王子様スマイルを向けてきたから、何だかキラキラが見えてきた。



眩しいっ……というか体調はもう大丈夫なのかな?



「寧音くん体調大丈夫なの?」



「はい、お陰様で。どうもありがとうございます」



ニッッコリ……と笑う寧音くんにまさか裏の顔があるなんて、みんな全く知らないんだろう。



理子と哀以外。