哀のそばに居ることで私の株が上がるとか、そんなのひとつも考えた事が無いからあの時は傷ついたな。



今はただの視線だけどこれから酷くなったらどうしよう……。



なんてネガティブに考える必要なんて、今の時間に必要ないよね!



やる気を無理やり起こして私は手元に集中した。



集中していてもたまに指に刺さるけど怪我では無いからいい。



しっかり縫い目も見て、真っ直ぐ縫えるように縫っていたらいつの間にか授業も終わり。



昼休みは理子と食べようかな~、と気楽に考えていたら哀が席にやってきた。