みんなに混ざって動きたいとウズウズしていたら、ふとクラスメイトの女の子からの視線を感じた。



手を振ろうかと手を上げようとした時に気がついた。



「みんな……?」



微笑むような視線じゃなくて、痛く睨むような視線だったことに。



それですぐに気がついた。



モテモテで人気者、女の子の憧れである哀が、普通で可愛くもなんともない私を連れていったことが不満なんだろう。



それはそうだってすぐに理解してしまう。



そのくらい私はみんなにとって可愛くない。



---ピーッ!



先生のホイッスルが鳴って、女の子たちはハッとしたように相手チームの子に向き合う。