「多分寝不足と貧血が重なって集中力が欠けていたんだと思うわ。今日の体育はこれ以上参加せずにして、無理をしないようにね。しんどかったらベッドで休んでもいいけど……」



「いえ、もう回復してきたので大丈夫です!ありがとうございました!失礼します」



しっかり手当てを受けて、氷水の入った袋をもらったからもう戻ろう。



保健室のドアを開けて、先生に笑顔でお辞儀をし、さぁ戻ろうと意気込んだ。



「早かったな。もう大丈夫か?」



「きゃーっ!?」



「ちょ、今授業中だから黙れっ」



哀に片手で口元を抑えられ、すぐに叫ぶのをやめる。