お互いに幼馴染だって、大切な友達なんだって思ってるのに、それ以上の何を望んでいたの?って、私は思い始めた。



"好きだから"って言って欲しかったの……?



そんなわけないはずなのに……なぜかそう思ってしまうんだ。




哀に連れられ、保健室に入ってすぐに手当てをしてもらう。



「船瀬くんはもう戻っていいよ。付き添いで来てくれてありがとう」



「はい」



先生の指示で保健室から出て行った哀の背中を見送る。



わざわざ体育を抜け出してまで、私のことを深く心配してくれて、しかも保健室まで付き添ってくれるなんて、いくらなんでも……。



っ……かっこよすぎて死んじゃうよっ!