食器をしっかり水につけて、自分の分のお皿を洗い始めた。



律儀で、丁寧で、そして優しい。



「ごちそうさまでした!」



明るく元気な声でそう言って、まだ食器を丁寧に洗っている、哀の隣に立った。



全部哀に任せられないし、そろそろ交代……。



「皿洗いは俺が全部やるから任せて」



「え、でも……」



「いいから」



何度かお願いしたけどダメだって言われて、仕方がなく部屋に戻ろうとする。



私もお皿洗いくらい出来るのに……!!



ちょっとイライラしながらも階段を登っていたら。