「わっ!?」


「紫乃!?大丈夫!?」


ここは花園高校の廊下。


色んなクラスの人達が廊下で話す中、私は盛大にコケてしまいました。


佐々木紫乃。


すごくドジで生活能力ゼロな高校2年生です。


そして隣で笑いながら心配してくれる友達は、田村理子。


こうやってドジで心配をかけてばかりな私と、唯一親友で居てくれる大好きな友達だ。


理子はボブヘアでパッツン気味の美人さん。


二重だし涙袋もあって、それにスタイルもいい。


自慢の友達で、頭も顔も運動も全てが平凡な私とは大違い。


「また紫乃転けてんのか」


「哀!!」


今やってきたこちらのイケメンは、私の幼馴染の船瀬哀。