「ん。。」

何時?まだ外が暗い。

え、まさか寝過ぎた方?

あわてて時計を確認すると深夜の3時。

「なんでこんな時間に。。」

「ミャア」

「とうふ君、君かいな。。」

布団から体を半分出して時計を確認したところで、我が家の君主とも言えようとうふ君がお布団の隙間から。

真っ白でモフモフ、ポテっとしたフォルムのそのとおり、ギャップ感ゼロのおっとりさんがわたしを起こしたらしい。

「ん。。まだ早いな、朝ごはんならもうちょっと後だよ、こっちおいで。」

夏の夜のはずなのに最近は冷え込む。

とうふ君は寒がりだから、お布団が目当てで来たのかな?

指でお鼻に挨拶、いつもどおりスリスリから徐々に胸元へ。

「ん〜モフモフ、とうふ君あったか。あと3時間寝ようね、お願いだから5時ににゃらーむをしてくれるなよ〜。。」

喋りながら気付いたら二度寝をしていた。
本当は4時〜5時頃の、朝か夕方かわからない時間帯がとても好き。

空の色が濃くてカーテンにも色が付いて。
少し湿った匂いが静かな空間と相性が良くて。

目が覚めてしまったらもう少し寝れたなって、
もったいない気持ちになるのに、少しウキウキでコーヒーを淹れてる。

ブルーの景色の奥に今日の天気が隠れんぼをしていて。

さあ、今日はどの天気が顔を出すかな?って。

そんな風に考えながら、現実はとうふ君のぬくぬくにて二度寝が勝ち。

二度寝の間に見た夢は、車でコーヒーを飲みながら海風にあたる夢だった。