由紀side
なんとかボトルを作り終わって、体育館の中に入る。
「2人共、ボトルありがとう。茉弘ちゃん、二海が指やったからテーピング巻いてあげて。荷物俺が貰うよ」
「分かりました、お願いします」
茂木さんが近寄ってきて茉弘の持っていたボトルの入ったカゴを手に取る。
手の空いた茉弘は二海くんのところに行く。
「健治、指見せて」
「部活中は苗字で呼べって・・・!」
「わ、ごめん・・・!」
親しげに話す2人を見て、微笑ましい気持ちになる。
ちょっと前までは目が合うだけで照れてたのに・・・。
「仲良いよね、あの2人」
私が2人を見ていたのがわかったのか、茂木さんが声をかけてくる。
茂木さんはいつもの様子と変わりない。
さっきのこと、聞かれてなかったみたいね。
「そうですね、くだらないことですぐ痴話喧嘩始まりますけど・・・微笑ましいです」
「そうだね、ああいうのを見ていると恋人が欲しいと思っちゃうね」
「そうですね・・・」
私は、恋人にするならあなたがいいです。
──なんて、言えるはずないんだけど。
「俺が彼女にするなら、由紀ちゃんみたいな子がいいな」
「っ・・・!?」
私が思っていたこととほとんど同じことを言われ、ドキッとしてしまう。
「そ、それ・・・どういう意味ですか・・・?」
「さぁ、どうだろうね。そのままの意味じゃないかな?」
「も、茂木さん、趣味悪いんですねっ!!」
不敵な笑みを浮かべながら私の方を見つめてくる茂木さん。
そんな彼から視線を逸らしてボトルをいつもの場所に置きに行く。
「そんなことないと思うけど?だって由紀ちゃん、かわいいじゃん」
私の後ろから茂木さんも手にしたボトルを置きに来る。
「茂木さん目悪いんじゃないですか!?眼科行った方いいですよ!!」
そう言って、茂木さんから逃げるように次の練習の準備を始める。
急にそういうこと言われると、どう返していいのかわからなくて口が悪くなってしまう。
好きな人に悪態ついちゃうなんて・・・本当に可愛くないな、私。
なんとかボトルを作り終わって、体育館の中に入る。
「2人共、ボトルありがとう。茉弘ちゃん、二海が指やったからテーピング巻いてあげて。荷物俺が貰うよ」
「分かりました、お願いします」
茂木さんが近寄ってきて茉弘の持っていたボトルの入ったカゴを手に取る。
手の空いた茉弘は二海くんのところに行く。
「健治、指見せて」
「部活中は苗字で呼べって・・・!」
「わ、ごめん・・・!」
親しげに話す2人を見て、微笑ましい気持ちになる。
ちょっと前までは目が合うだけで照れてたのに・・・。
「仲良いよね、あの2人」
私が2人を見ていたのがわかったのか、茂木さんが声をかけてくる。
茂木さんはいつもの様子と変わりない。
さっきのこと、聞かれてなかったみたいね。
「そうですね、くだらないことですぐ痴話喧嘩始まりますけど・・・微笑ましいです」
「そうだね、ああいうのを見ていると恋人が欲しいと思っちゃうね」
「そうですね・・・」
私は、恋人にするならあなたがいいです。
──なんて、言えるはずないんだけど。
「俺が彼女にするなら、由紀ちゃんみたいな子がいいな」
「っ・・・!?」
私が思っていたこととほとんど同じことを言われ、ドキッとしてしまう。
「そ、それ・・・どういう意味ですか・・・?」
「さぁ、どうだろうね。そのままの意味じゃないかな?」
「も、茂木さん、趣味悪いんですねっ!!」
不敵な笑みを浮かべながら私の方を見つめてくる茂木さん。
そんな彼から視線を逸らしてボトルをいつもの場所に置きに行く。
「そんなことないと思うけど?だって由紀ちゃん、かわいいじゃん」
私の後ろから茂木さんも手にしたボトルを置きに来る。
「茂木さん目悪いんじゃないですか!?眼科行った方いいですよ!!」
そう言って、茂木さんから逃げるように次の練習の準備を始める。
急にそういうこと言われると、どう返していいのかわからなくて口が悪くなってしまう。
好きな人に悪態ついちゃうなんて・・・本当に可愛くないな、私。