自室を後にしてキッチンへと向かうと、クッキーを2枚ほど口に入れて小腹を満たした。

歯を磨いて寝室に入ると、ベッドに入った。

カーテンの隙間は明るくて、もう朝がくるんだなと私はそんなことを思った。

隣に視線を向ける…わかってはいたけれど、碧流くんはそこにいなかった。

「ーーベッドってこんなにも広かったんだな…」

結婚を機に買ったダブルベッドは、1人で眠るにしては広いような気がするうえに何だか変な感じがした。

碧流くん、先ほどのメッセージを見たかな…。

まだ送ったばかりだし、また寝ているかも知れないし…起きたらすぐにでも確認しようと思いながら、私は目を閉じた。

久しぶりの徹夜だったと言うこともあり、すぐに眠ることができたのだった。