「初めまして、本日から永井先生の担当となりました古賀です」

「…よ、よろしくお願いします」

自宅に訪れてあいさつをしてきた新たな担当編集者は男の人だった。

ウェーブがかかっている黒髪は天然パーマなのか、それともかけているのだろうか?

肌も男の人にしてはとても白くてキレイで、その肌は生まれ持ったものですか普段使っている化粧品は何ですかと聞きたくなってしまった。

二重の切れ長の目にスッとした鼻筋、小さな唇と顔立ちは端正で…正直なことを言うと、ハーフなのかそうなのかごめんくださいお入りくださいありがとうと何か途中から変なあいさつが入ってしまった。

年齢が私の2歳下だと聞いた時は…ああ、とうとう担当さんの年齢が私よりも年下になったのね…と自分が老いたその事実を知らされたのだった。