碧流くんはホッとしたと言う顔をしていた。

さて、今度こそお祝いの言葉をかけようと思ったら、
「風花さん、僕と交際をしてくれませんか?」
と、碧流くんが言った。

えっ、交際?

となると、さっきの告白は“そう言うこと”だったと言う訳なのか。

「えーっと、交際って“男女交際”のことだよね…?」

もしかしたら違う可能性もあるだろうし…と思いながら聞き返したら、
「そうです、男女交際の意味での“交際”です」
と、碧流くんは答えた。

「あー、なるほど…」

やっぱり、そうなっちゃいますよね…。

別に碧流くんのことは嫌いじゃないし、私ももうすぐで大学生だから誰かとつきあってみてもいいかも知れない。

「あの…」

何かを言いたそうな碧流くんに向かって、
「いいよ」
と、私は言った。