「風花さん、好きです」

高校を卒業して1週間が経ったその日、私は碧流くんに告白された。

その日の夕方、私は“話があります”と言われて碧流くんに近所の公園へと呼び出された。

おとといの夜に成海から一緒の高校に合格したことを聞いていたのでお祝いの言葉をかけようと思いながら、私は呼び出されたその場所へと足を向かわせた。

ベンチに座っていた碧流くんに駆け寄ってお祝いの言葉をかけようとしたら、先に彼に告白されてしまった。

…好きって、私のことだよね?

この場にいるのは私しかいないし、私に向けて言ったんだから当然のことか。

そう思いながら、
「ありがとう、私も髙嶋くんのことが好きだよ」
と、私は碧流くんに告白の返事をした。