「風花さんはどんな男の人がタイプなんですか?」

…やっぱり、そう聞いてきましたか。

テスト勉強だったり遊びにきたりと理由はさまざまではあるが、碧流くんはあれから何回か家にくるようになった。

最初はあいさつを交わす程度だったが何回か顔をあわせるうちに、たまに世間話や雑談をする関係になった。

成海が1階へお菓子を取りに向かっている間、碧流くんに先ほどの質問をされた。

思春期ならではの好奇心と言うヤツなのか何なのかはよくわからないけれど聞いてきましたか…。

「タイプ?」

そう聞き返した私に、
「風花さんからそう言った話を聞いたことがなかったなと思いまして」
と、碧流くんは答えた。

いつもの答えを言うために私は口を開いた。

「食指を動かされる人が好きかな」
と、私は言った。